mkrcrelationship

同じシステム内にあるボリュームを使用して新規のグローバル・ミラー関係、メトロ・ミラー関係、またはアクティブ/アクティブ関係を作成し、システム内メトロ・ミラー (Metro Mirror)関係またはシステム間関係 (複数のシステムが関与する場合) を形成するには、mkrcrelationship コマンドを指定します。

構文

構文図を読む構文図をスキップする mkrcrelationship -master master_vdisk_idmaster_vdisk_name -aux aux_vdisk_idaux_vdisk_name -cluster cluster_idcluster_name -namenew_name_id-consistgrpconsist_group_idconsist_group_name-sync-global-cyclingmodenonemulti-activeactive

パラメーター

-master master_vdisk_id | master_vdisk_name
(必須) master_vdisk_id または master_vdisk_name の ID または名前を指定します。
新規リモート・コピー関係がタイプ hide_secondary のホストにマップされている場合、2 次ボリュームはホストに提示されませんが、構成の目的でマップされます。2 次ボリュームがホストに提示されるのは、以下の場合です。
  • ホスト・タイプが hide_secondary 以外のタイプに変更された
  • stoprcrelationship -access を指定することによってリモート・コピー関係が停止された
  • リモート・コピー関係が削除されたか切り替えられたために、ボリュームが 2 次ボリュームではなくなった
-aux aux_vdisk_id | aux_vdisk_name
(必須) aux_vdisk_id または aux_vdisk_name の ID または名前を指定します。
-cluster cluster_id | cluster_name
(必須) リモート・クラスターの ID または名前を指定します。
  • システム内関係を作成する場合は、ローカル・システムの ID を入力します。関係内のボリュームは、システム内の同じ入出力グループに属していなければなりません。
  • システム間関係を作成する場合は、リモート・システムの ID を入力します。2 つの異なるシステム間の関係を作成するには、mkrcrelationship コマンドを受信する際に、それらのシステムが接続されていなければなりません。
-name new_name_id
(オプション) 関係に割り当てるラベルを指定します。
-consistgrp consist_group_id | consist_group_name
(オプション) この関係が結合する整合性グループを指定します。-consistgrp パラメーターを指定しないと、関係は単独で始動、停止、および切り替えができる独立型の関係として作成されます。
注: メトロ・ミラー関係、グローバル・ミラー関係、およびアクティブ/アクティブ関係は、同じ整合性グループに属することはできません。最初の関係が整合性グループに追加されると、グループはその関係と同じタイプを持ちます。以後は、そのタイプの関係だけを整合性グループに追加できます。
-sync
(オプション) システムが同期化済み関係を作成することを指定します。-sync パラメーターは、関係が作成された時点でマスター仮想ディスクと補助仮想ディスクに同一のデータが含まれることを保証します。ユーザーは作成コマンドを発行する前に、マスター・ディスクに一致する補助ディスクが作成されていること、およびどちらのディスクに対しても入力トランザクションが行われていないことを確認する必要があります。初期バックグラウンド同期はスキップされます。
-global
(オプション) システムが新規のグローバル・ミラー関係を作成することを指定します。-global パラメーターを指定しないと、代わりにメトロ・ミラー関係が作成されます。このキーワードは、-activeactive と一緒に指定することはできません。
-cyclingmode none | multi
(オプション) この関係に対するグローバル・ミラーの動作を指定します。
  • デフォルトの none を指定すると、グローバル・ミラーの動作は、旧バージョンの IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud と同じになります。
  • multi を指定すると、サイクル・プロトコルが使用されます。
デフォルトのサイクル期間は 300 秒です。サイクル期間は、chrcrelationship コマンドを使用して、関係が作成された後で変更できます。cycling_modemulti に設定して関係を開始するには、変更ボリュームが関係に対して定義されている必要があります。
重要: このパラメーターは、-global と一緒に指定する必要があります。
-activeactive
(オプション) 関係が active-active モードで作成されることを指定します。このキーワードを -global パラメーターと一緒に指定することはできません (このパラメーターを指定すると、デフォルトでは、メトロ・ミラー関係が作成されることになります)。

説明

このコマンドは、新規のグローバル・ミラー関係、メトロ・ミラー関係、またはアクティブ/アクティブ関係を作成します。メトロ・ミラー関係は、2 つのボリューム間の関係を定義します。1 つのボリュームがマスター・ボリュームで、もう 1 つのボリュームが補助ボリュームです。この関係は、削除されるまで継続します。補助ボリュームはマスター・ボリュームと同じサイズでなければなりません。そうでないと、コマンドは失敗します。このコマンドは新しい関係の ID も返します。

マスター仮想ディスクと補助仮想ディスクが、既存の関係をもつことはできません。指定されたマスター・ボリュームをターゲットとして使用する FlashCopy® マッピングが定義されている場合、その FlashCopy マッピングはマスター・ボリュームと同じ入出力グループを使用している必要があります。指定された補助ボリュームをターゲットとして使用する FlashCopy マッピングが定義されている場合、その FlashCopy マッピングは補助ボリュームと同じ入出力グループを使用している必要があります。
注: 補助ボリュームがアクティブな FlashCopy マッピングのターゲットである場合、このコマンドを使用してリモート・コピー関係を作成することはできません。リモート・コピー用に割り振ることができる十分なビットマップ・スペースが入出力グループにあり、リモート・コピー用に割り振り済みのスペースが新しい関係を収容するのに十分な大きさでない場合は、自動的にスペースが追加されます。(リモート・コピーには、グローバル・ミラー関係、メトロ・ミラー関係、およびアクティブ/アクティブ関係が含まれます。)
注: ボリューム上でクラウド・スナップショットが有効に設定されている場合、またはボリューム所有者タイプが cloud_backup である場合は、このコマンドを使用できません。
メトロ・ミラー関係は、次のいずれかのコピー・タイプを使用します。
  • メトロ・ミラー・コピーでは、ホスト・アプリケーションに対してコピーが入出力完了の確認を送信する前に、1 次および 2 次ボリュームの両方に更新がコミットされることになります。これにより、フェイルオーバー操作が実行される場合に、2 次ボリュームが 1 次ボリュームと同期化されます。
  • グローバル・ミラー・コピーでは、更新が 2 次ボリュームにコミットされる前に、入出力完了の確認をホスト・アプリケーションが受け取れるようになります。フェイルオーバー操作を実行する際には、ホスト・アプリケーションは 2 次ボリュームにコミットされていない更新をリカバリーして適用する必要があります。

オプションで関係に名前を付けることができます。名前は、両方のシステムで固有の関係名でなければなりません。

オプションで、関係を整合性グループに割り当てることができます。整合性グループは、多数の関係を管理して、関係が切断された場合にグループ内のすべての関係のデータを整合した状態に保てるようにします。例えば、この状態が重要になるのは、データベース・アプリケーションでデータ・ファイルとログ・ファイルが別々のボリュームに保管されており、その結果、別々の関係によって管理されているような場合です。
要確認: 災害が発生した場合、1 次サイトと 2 次サイトが切断された状態になることがあります。
ボリュームに関連付けられた関係が整合性グループに属していなければ、切断が発生した際に、関係が 1 次サイトから 2 次サイトへのデータのコピーを停止した場合、この 2 つの別々の 2 次ボリュームへの更新が整合した方法で停止する保証はありません。

データベースを正常に運用するためには、ログ・ファイルの更新とデータベース・データの更新が、整合した秩序立った方法で行われることが重要です。この例では、2 次サイトのログ・ファイル・ボリュームとデータ・ボリュームが整合した状態であることが非常に重要です。これは、これらのボリュームに関連付けられた関係を整合性グループに入れることによって達成できます。メトロ・ミラーとグローバル・ミラーのどちらの処理も、2 次の両方のボリュームに対する更新を確実に停止し、1 次サイトで行われた更新に基づいた整合性のあるイメージが生成されます。

整合性グループを指定する場合、グループと関係の両方が同じマスター・システムと同じ補助システムを使用して作成されている必要があります。関係は、別の整合性グループの一部であってはなりません。整合性グループが空の場合、整合性グループに追加された最初の関係のタイプを取得します。したがって、ユーザーがそれ以後に整合性グループに追加する関係は、同じタイプであることが必要です。

整合性グループが空でない場合、整合性グループと関係は同じ状態でなければなりません。整合性グループが空の場合、その整合性グループに追加された最初の関係の状態と同じ状態になります。状態にコピー方向が割り当てられている場合、整合性グループと関係の方向は、その方向に一致する必要があります。

整合性グループを指定しない場合、独立型の関係が作成されます。

-sync パラメーターを指定した場合、関係が作成された時点でマスター・ボリュームと補助ボリュームに同一のデータが含まれます。mkrcrelationship コマンドを発行する前に、マスター・ボリュームに一致する補助ボリュームが作成されていること、およびどちらのボリュームにもデータの移動が行われていないことを確認する必要があります。

-global パラメーターを指定した場合、グローバル・ミラー関係が作成されます。指定しない場合、代わりにメトロ・ミラー関係が作成されます。

-master パラメーターおよび -aux パラメーターで指定するボリュームは、既存の関係内のマスター・ボリュームおよび補助ボリュームであってはなりません。

-activeactive を指定する場合、次のことに注意してください。
  • -cluster で指定されたシステムはローカル・システムでなければなりません。
  • -global を指定してはならない
  • -master で指定されたボリュームは、以下の要件を満たしている必要がある。
    • 両方のノードが同じサイト名と同じサイト ID を持つ入出力グループに属している
    • すべてのボリューム・コピーが、ボリュームの入出力グループと同じサイト内にあるストレージ・プールに保管されている
    • FlashCopy マッピングのターゲットではない
    • 別のサイトにあるか、別のサイトのノードからのビットマップ・メモリーを使用しているボリュームへの FlashCopy マッピングのソースではない (ただし、ボリュームを、ターゲットのボリュームとマップが同じサイトにある FlashCopy マッピングのソースにすることはできます)
  • -aux で指定されたボリュームは、以下の要件を満たしている必要がある。
    • マスター・ボリュームとは別のサイト ID およびサイト名をもつ入出力グループに属している必要がある (ボリューム・ホスト・マッピングが定義されていてはならない)。
    • すべてのボリューム・コピーが、ボリュームの入出力グループと同じサイト内にあるストレージ・プールに保管されている
    • FlashCopy マッピングのターゲットではない
    • 別のサイトにあるか、別のサイトのノードからのビットマップ・メモリーを使用しているボリュームへの FlashCopy マッピングのソースではない (ただし、ボリュームを、ターゲットのボリュームとマップが同じサイトにある FlashCopy マッピングのソースにすることはできます)
これらのボリュームに保管されているデータにアクセスするには、-master パラメーターを使用して指定するボリュームにアクセスします。-master パラメーターと -aux パラメーターによって指定されたボリュームの両方の入出力グループにはローカル物理コピーとキャッシュがあり、補助ボリュームのサイトが使用可能かどうかに関係なく (マスター・ボリューム ID を使用して) アクセスが可能になります。
要確認: このコマンドは、ファイル・システムが所有するボリュームでは使用できません。
注: ボリューム保護が有効になっている 2 次システムの保護ストレージ・プールにある 2 次 ボリュームとリモート・コピー関係を作成しようとして、2 次ボリュームがボリューム保護期間にホスト入出力を受信した場合、このコマンドは失敗します。このチェックが完了するのは、両方のシステムがこの検証を含むソフトウェア・レベルを実行している場合のみです。

呼び出し例

mkrcrelationship -master vdisk1 -aux vdisk2 -name rccopy1 
 -cluster 0000020063432AFD

結果出力:

RC Relationship, id [28], successfully created

呼び出し例

mkrcrelationship -master vdiskA -aux vdiskB -cluster clusterB -name new_rel -global -cyclingmode multi

結果出力:

RC Relationship, id [28], successfully created

呼び出し例

mkrcrelationship -master volA -aux volB -cluster localCluster -activeactive

結果出力:

RC Relationship, id [28], successfully created